人間は何も学ばない

「雨が降ったら傘さして 傘がなければ濡れてゆく そんな人生がちょうどいい」

プロザックの功罪

 

プロザック-ウィキペディアWikipedia)より

フルオキセチン (Fluoxetine) はSSRI選択的セロトニン再取り込み阻害薬)の1つである。塩酸塩(Fluoxetine HCl)は、商品名プロザック〓 (Prozac〓) としてアメリカのイーライリリー・アンド・カンパニー社からカプセル剤が発売されている。主として、うつ病、依存症、摂食障害等に有効とされている。


1988年の発売当初はその効果(重度のうつ病患者には効果が劣るが、軽度から中度の患者には、一般の抗うつ剤と同等またはそれ以上の効果が認められる)から、新世代の抗うつ剤、奇跡の薬とも言われ大変な人気を博した。その後自殺を誘発させる可能性もあるという副作用に関する説も出ているが、因果関係は明らかにされていない。主な副作用としては、吐き気(21.1%)、頭痛(20.9%)、神経痛(14.9%)など。


選択的セロトニン再取り込み阻害薬(せんたくてきセロトニンさいとりこみそがいやく、Selective Serotonin Reuptake Inhibitors, SSRI)は抗うつ薬の一種。シナプスにおけるセロトニンの再吸収に作用することでうつ症状、病気としての不安の改善を目指す薬。2009年5月現在、日本国内で100万人以上が使用していると推定されている。旧来の三環系などと呼ばれる抗うつ薬は作用や副作用が強く、扱いにくかったことから、肝毒性・心毒性などの副作用を少なく・より選択的に作用することを目的として開発された。実際には副作用の内容が変わっただけで、減ったとは言い難い。

 

プロザックは残念ながら発売されてから20年も経つのに、
日本では認可を受けていない。
個人輸入に頼るしかない・・・
なぜ承認をしないのか?
アメリカの自殺という副作用の因果関係で二の足を踏んでいるのだろう。
確かにプロザック服用による自殺者は多い。
抗うつ薬として効き過ぎて躁状態になり「死への恐怖」が無くなるという説もある。


私としては「うつ病」から復帰したあとの「社会的喪失感」が要因として大きい気がする。
うつ病」になった人は、社会的な存在価値を失う。
ある人は、家庭を捨てなければならなくなった。
ある人は、会社を捨てなければならなくなった。
ある人は、社会を捨てなければならなくなった。
ある人は、恋人を捨てなければならなくなった。
ある人は、自分を捨てなければならなくなった。


しかし、一度失ったものを取り戻すことは容易ではない・・・
たとえ、プロザックで病気が治ったとしても・・・


「失ったものは帰って来ない」「失ったものは大きすぎる」


この失望感が自殺を誘導するのではないだろうか・・・