私の好きな邦画を挙げる時、作品を挙げるよりも監督を挙げたほうが早いのです。
(尾道三部作)
「ふたり」 「あした」 「あの、夏の日」
(新尾道三部作)
おそらく、知っている作品が一つや二つあるのでは。
当然、サブタイトルからも判ると思いますが「尾道」が舞台の作品ばかりです。
(監督も尾道出身です。)
大好きな監督ですが、決してお世辞にも完成度が高い作品とは言えません。
(そこが好きなんです。)
「映画大好き少年」が、夢中になってカメラをまわして、映像を創りあげている姿が浮かんできます。
全ての作品から、映画を愛して、好きで好きでたまらない人柄が伝わってきます。
ですから独特の雰囲気があり、味わい深い作品ばかりです。
あえて上の作品からひとつ選ぶとしたら「ふたり」でしょうか。
赤川次郎さん原作です。
死んだ姉(中嶋朋子)と妹(石田ひかり)の不思議な体験と少女の成長を描いた作品です。
美しい尾道を舞台に、厳しい現実生活と幻想的な体験が入り混じった少女の青春物語です。
音楽もすばらしいのです。
これまた大好きな「久石 譲」さんですから、言うまでもありません。
久石 譲さんは、私の大好きな監督(宮﨑 駿監督、北野武監督)にも大きく関わっているので驚きを隠せません。
久石さんの音楽は映像をさらに引き立て、一体化させます。
日本映画には欠かせない存在です。
大林 宣彦監督に話を戻しますが、
私は、当時全然気付きませんでしたが
「HOUSE ハウス」という監督の作品を劇場で観ているのを最近知りました。(不思議なものです。)
まだまだ面白い作品があります。
「青春デンデケデケデケ」「水の旅人」「はるか、ノスタルジィ」など。
大ヒットと呼べない作品が多いのですが、どうしても観てしまうのです。
おそらく監督の映画への情熱が伝わってくるからでしょうか・・・。