人間関係の希薄化
いつだっただろう・・・10年以上前かな?
メディアの媒介は忘れたけど、確か新聞か雑誌。
内容がショッキングだったので今でも覚えています・・・
あれは、中学や高校で「いじめ自殺」が問題になった頃かな・・・
ある自殺した学生の遺書が発端だった。
ハッキリと内容の細かい事は覚えていませんが、大体の筋は覚えています。
確か・・・
「自分が死んでも本当に悲しむ人間はどれだけいるだろうか?
お通夜の式場では同級生の数人は涙を流してくれるかもしれない・・・
でも帰り道はウソのように忘れているだろう・・・
ファーストフード店やファミレスなんかに寄って違う話題で笑っているかもしれない。
でも責めたりしない・・・自分もそんなものだろう、きっと・・・
そして次の日は何事も無かったかのように「日常」が始まる・・・
三日経てば、自分の存在さえ気にする者もほとんどいない・・・
一週間経てば、すべて何も無くなる・・・人々の記憶からも・・・
どうせ人間なんてそんなもの・・・人間関係なんて・・・」
まだ続いていたけど、この少年は社会の希薄化を見抜いていた。
人と人との関係の希薄化を嘆いていた・・・
よく言われる言葉に「人間は二度死ぬ」というものがある。
これは、一度目は「肉体的な死」を意味し、
二度目は「人々の意識の中からも存在が無くなる」ことを指します。
時々思い出すのですが、今日はクルマのラジオで憂鬱なニュースを聞いたからでしょうか・・・
振り込め詐欺の被害に遭った人の家庭は、
家族同士の被害をめぐる対話が少ない傾向があることが
警察庁のアンケートで分かった。